荒井退造の功績などを紹介するロビー展=21日午前、宇都宮市役所

 宇都宮市出身で、太平洋戦争末期に沖縄県警察部長として住民の安全確保に尽力した荒井退造(あらいたいぞう)を紹介するロビー展が21日、宇都宮市役所で始まった。25日まで。

 荒井の任官時の写真や、「沖縄 疎開の恩人」と題して功績を紹介するパネルなど資料約25点を展示している。今年は沖縄返還から50年の節目の年。荒井とともに戦火の中で住民疎開に奔走した知事島田叡(しまだあきら)らに光を当てた著書で知られる作家故田村洋三(たむらようぞう)さんの遺作の出版が予定され、荒井や島田らを描いた映画「島守の塔」も公開されるなど、顕彰活動が活発化している。

 ロビー展は、本県での荒井の顕彰活動に力を注いできたNPO法人「菜の花街道」が2016年から続けている。代表の荒井俊典(あらいとしのり)さん(83)は「栃木県で知られていなかった退造が、地道な活動を通じて少しずつ認知されるようになってきた。沖縄の人の思いも含め、多くの県民に関心を持ってもらいたい」と願った。