柿沢さん(右から2人目)らが奉納した破火魔守りと金剛力士像の火難除札

モンゴリナラどんぐりのはかまを用いた破火魔守り

柿沢さん(右から2人目)らが奉納した破火魔守りと金剛力士像の火難除札 モンゴリナラどんぐりのはかまを用いた破火魔守り

 【足利】両崖山火災発生から1年を迎えた21日、大岩町の大岩山多聞院最勝寺で行われた火伏せ法要に合わせて、住民有志が手作りのお守りを奉納した。大岩山に自生するモンゴリナラのどんぐりのはかまを利用した火難よけの「破火魔(はかま)」の守りとして、再発防止への願いを込めた。

 制作したのは、料理や農業などを楽しむ地元主婦らのサークル「知足塾(ちそくじゅく)」の元会員ら8人。火災時の緊急搬出により同寺の本尊や山門の金剛力士像の修復が不可避となったことから、「何か少しでも役に立ちたい」とお守り作りを始めた。

 モンゴリナラはブナ科の広葉樹で、どんぐりは長さ約3・5センチの丸形。会員らが昨年10月以降、同山を歩きながら実を集めた。

 お守りは、どんぐりの帽子状のはかまに綿を包んだ着物地の実を縫い合わせ、120個制作した。同寺の金剛力士像を描いた火難除札とともに頒布する。

 奉納後、火伏せ法要にも参加した同所、主婦柿沢(かきざわ)さな江(え)さん(72)は「今後も仲間を増やしながら制作を続け、お守りとともに防火の意識を広めていきたい」。同寺執事沼尻了俊(ぬまじりりょうしゅん)さん(33)は「大変ありがたい。破火魔の魔には外と内の二つの意味があり、雷火などは外魔だが、内魔は人の内面にある。お守りを手に、不注意が災害につながることもあると思いを至らせてほしい」と感謝した。