手を叩く音の方向へボールを蹴る視覚障害者ら。自然の中でフットゴルフを満喫した=1月中旬、さくら市早乙女

 県内の視覚障害者団体が、サッカーとゴルフが融合したニュースポーツ「フットゴルフ」の普及に向けて動きだした。ペアを組む晴眼者(目の見える人)が手をたたき、音で方向を伝えるなど協力してプレーできるのが魅力だ。1月の初の体験会は13人が参加し盛況だった。発起人で県視覚障害者福祉協会の加藤範義(かとうのりよし)副会長(75)は「障害者と健常者が一緒にプレーできる競技は少なく、共生社会にふさわしい」と仲間を募っている。

 さくら市のゴルフ場「セブンハンドレッドクラブ」で1月に開かれた体験会。全盲の参加者が音を頼りに狙いを定める。蹴られたボールはカップへ吸い込まれ、拍手と歓声が上がった。

 宇都宮市江曽島町、日本大1年曽根健司(そねけんじ)さん(19)は目の病で視野の一部が見えにくい。高校時代、体育の授業は見学せざるを得ないことも多かったという。野球など硬球が急に飛んでくると危険なためだ。

 この日は仲間たちと伸び伸びとコースを回り好プレーを連発した。「好きな野球ができず悔しい思いもした。フットゴルフはみんなと一緒にプレーできる」と笑顔を見せた。