死亡事故を受けて遮断機などが設置された踏切=足利市栄町2丁目

 遮断機や警報機が無い踏切「第4種踏切道」が栃木県内に14カ所残っていることが17日までに、鉄道事業者への取材で分かった。2019年度末時点からは半分以上減少した。4種踏切は一般的な踏切よりも事故の危険性が高いことが指摘されており、鉄道事業者は「無くしたいのが本音」とし、解消に向け関係者との調整を進めている。

 総務省によると、4種踏切は19年度末時点で全国に2603か所あった。県内は34か所で、茨城県(91か所)や群馬県(82か所)と比べ北関東で最少だった。同踏切では遮断機などがある踏切よりも2倍程度、事故の発生割合が高く、総務省は昨年11月、解消に向けて取り組むよう国土交通省に勧告を出していた。

 県内で鉄道を運行する各事業者によると、4種踏切は総務省の調査以降、解消が進み、昨年12月時点でJRに10カ所、わたらせ渓谷鉄道に3カ所、真岡鉄道に1カ所となった。多くが農村地帯に位置し、利用者も限定されているという。

 一方、18年7月にはJR両毛線足利-山前駅間の第三太田踏切で、通行人と列車が衝突する死亡事故が起きた。

 事故を受け、JR東日本高崎支社は20年9月、第三太田踏切に遮断機などを設置。近くに住む60代女性は「線路がカーブしていて電車が見えづらく、ヒヤッとしたこともあった」と改良を歓迎する。

 4種踏切について同支社は「関係自治体と廃止に向けて協議しているが、環境や利用実態で廃止が困難な場合は統廃合などの協議を進める」としている。