古山小で行われたふくべの絵付け体験。新年度は全校で実施を予定する

 【下野】市教委は新年度、小中学校のふるさと学習などに、かんぴょうの原材料ユウガオの実を使った「ふくべ細工」を取り入れる。市民団体「下野かんぴょうふくべ振興の会」の協力を得て、児童生徒が市の特産品を使った伝統工芸品づくりを体験する。

 市はかんぴょうの生産量日本一を誇るが、生産農家の高齢化が進み、ふくべ細工に使うユウガオの実の生産も減っているという。

 これに危機感を持った同会は、ふくべを幅広く利活用する取り組みを行っており、教材として教育現場に導入することを提言していた。市はこれを受けて、新年度予算案に新規事業として48万円を盛り込んだ。

 小学校では、図工やふるさと学習の時間を使って、ふくべ細工づくりを体験する計画。どの学年で実施するかは各学校に委ねる予定で、年間2~3時限を想定しているという。

 中学校では、各校の美術部の部活動で、ふくべを画材に使った制作に取り組んでもらう。

 講師は同会の青柳庄一(あおやぎしょういち)会長(74)=上古山=らが務め、ふくべの調達も同会が担う。青柳さんらは、これまでも地元の小学校でふくべの絵付け体験の講師を務めている。

 青柳さんは「ふくべを全国に発信する一歩になる。将来は子どもたちの作品を集めたコンクールができれば」と話している。