市が中高生への配布を予定する「totra(トトラ)」

 宇都宮市は新年度、交通系の地域連携ICカード「totra(トトラ)」を市内の中学1年~高校3年生を対象に無料配布する方針を固めた。2023年3月に予定する次世代型路面電車(LRT)開業を前に、公共交通への関心を高めてもらうことが目的。市は15日に発表した22年度一般会計当初予算案に事業費として4千万円を計上した。

 トトラはJR東日本のSuica(スイカ)の機能も利用でき、バスや地域内交通、LRTの運賃の2%が交通ポイントとして付与される独自制度がある。新年度中にトトラだけで使える、バス、地域内交通、LRT間の乗り継ぎ割引制度が始まる予定。

 トトラの配布は市の公共交通利用促進運動「MOVE NEXT UTSUNOMIYA~乗らないなんて『もったいない』」の一環。自力で移動する機会が増える中高生に配布し、公共交通を利用するきっかけにしてもらう。

 配布対象は市内の中高生など約3万人の見込み。名前などの情報が登録されていない無記名式のカードを配り、受け取った後に記名式へ変更もできる。市販のトトラは千円(預かり金、チャージ額各500円)から購入することができ、配布の際のチャージ額や配布方法は今後決めるという。

 佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「中高生にしっかりと公共交通の恩恵を受けてもらうため配布する。将来、車の運転免許を取得しても、公共交通と車をうまく使い分けるという新しい世代になってもらいたい」と述べた。