入郷石畑の棚田で田植えする棚田オーナーら=2018年5月、茂木町入郷

稲刈りが行われる那珂川町小砂地区の棚田=2020年9月、同町小砂、小型無人機から

入郷石畑の棚田で田植えする棚田オーナーら=2018年5月、茂木町入郷 稲刈りが行われる那珂川町小砂地区の棚田=2020年9月、同町小砂、小型無人機から

 農林水産省は15日、棚田を持つ地域の活性化に向けた「つなぐ棚田遺産」に、茂木町入郷石畑(いりごういしばたけ)と那珂川町小砂(こいさご)の県内2地区を含む全国271地区の棚田を選定したと発表した。県内2地区はいずれもオーナー制度による都市住民との交流などに積極的で、地域を挙げた活動が評価されたとみられる。農水省は統一ロゴマークの活用などを通じ選定地域のPRを支援する。

 茂木町入郷石畑の棚田は約4.9ヘクタール。県内でいち早く棚田オーナー制度に取り組み、昨年20周年を迎えた。制度は会員11戸による「入郷棚田保全協議会」の16人が支え、町の補助などを受けず、自立した運営を継続している。

 昨年は県内、県外ほぼ半々の57組のオーナーが米作りに汗を流した。「オーナーはお客さんではなく、共に棚田を守っていく仲間」という家族的なつながりがオーナーを引きつける。

 森島広市郎(もりしまこういちろう)会長(72)は「都会の人と田舎の人が同じレベルで信頼し、心を許してやってこられた。来て安心できる場所なんです」と胸を張った。