宇大生が福島県浪江町を訪れた動画を配信したオンラインイベント

 宇都宮大の学生によるボランティア団体「UP(宇大生プロジェクト)」などは11日、東日本大震災の被災地・福島県浪江町を巡った映像などを配信するオンラインイベントを開いた。町内でまちづくりに関わる人々を学生がインタビューし、被災地の前向きで明るいイメージを発信した。

 映像は昨年12月、UPメンバーが1泊2日で同町を訪れて撮影した。インタビューでは3人を紹介。町出身で仙台市在住の会社員山本幸輝(やまもとこうき)さん(24)は、毎週土曜日に町内でバーを開いているという。「自分が行きたい場所をつくった。そういう所がないと若者が帰って来ないと思うので」と笑顔を見せた。

 農園をプロデュースする高橋大就(たかはしだいじゅ)さん(46)は昨年、町に移住。「何かをやろうとする面白い人がたくさんいて、悲壮感なんてない」と語った。町出身でUR都市機構福島震災復興支援本部の佐藤成樹(さとうなるき)さん(26)は「町には活動的な人が多い。その魅力が伝わってほしい」と力を込めた。

 映像の上映後、学生と3人による意見交換も行われた。UP代表の同大2年若狭蓮(わかされん)さん(20)は「実際に行くまでは被災地としてしか見ていなかった。3人とも情熱を持って取り組んでいて、町のポジティブな面を知ることができた」と話した。