野澤美樹助教

 声帯ポリープや声帯結節などの疾患に対し、自治医大耳鼻咽喉科・喉頭機能外科は、日帰りで治療が可能な声帯内注入術を行っている。通常これらの疾患の症状が進行すると、入院が必要な喉頭微細手術を行うケースが多い。一方、声帯内注入術は入院の必要がないため、長期間仕事を休むことが難しい患者でも治療を受けやすいのが特徴だ。この手術を行う同科の野澤美樹(のざわみき)助教は「外来でも治療ができるため、ぜひ多くの人に知ってほしい」と話している。

 同科の金澤丈治(かなざわたけはる)教授によると、喫煙や風邪などの刺激に声の使い過ぎが加わると声帯表面からの出血が繰り返され、それが固まって「血豆」のようなものができる。これが声帯ポリープと呼ばれ、大きさは数ミリ程度だが、声がれや疲労感の原因になる。

 この声帯ポリープに似ているのが声帯結節。無理な発声を繰り返すことにより左右の声帯が強く当たり、その部分が厚くなることによって生じる。