【茂木】ブランド牛「もてぎ放牧黒毛和牛」を生産する小井戸の「瀬尾ファーム」代表瀬尾亮(せおまこと)さん(67)は、町内で運営されている子ども食堂に4日、同ブランド牛2頭目の肉を寄贈した。3月から数回、子ども食堂のメニューに加えられる。牛肉の流通を支援する町職員の社団法人「Social Up Motegi」(ソーシャルアップもてぎ、略称・SUM)が「子どもたちのために」と仲立ちした。
瀬尾さんの牛は一昨年、SUMによるクラウドファンディング(CF)で1頭目のブランド化が成功した。瀬尾さんはそれに感謝し、CFに協力してくれた人の恩に報いたいと、SUMに相談。そこで「子ども食堂で肉を使っては」という提案を受け入れた。
寄贈したのは、昨年食肉処理してストックしてあった2頭目のブランド牛のすね肉8・1キロ。町社会福祉協議会の支援で月2回、子ども食堂「みんなの台所」を開いている運営団体に4日、引き渡した。
1、2月は新型コロナウイルスの影響で食堂開設が見送られたが、3月に予約制で再開を予定する。牛肉は同10、24日、増井のSTEP-1ビル1階「こんこん亭」で開く食堂で各日30食分程度提供される。
寄贈された牛肉を前に、みんなの台所代表清水文雄(しみずふみお)さん(71)は「煮物にして大切に使いたい。皆に喜んでもらえます」と感謝した。瀬尾さんは「3頭目以降も寄贈を続けたい」と笑顔で話した。
仲立ちしたSUMの為永崇志(ためながたかし)代表理事(37)は「子どもたちや町民の役に立ててうれしい」と喜んだ。
(問)町社協0285・63・4969。