生涯未婚率の推移

 50歳まで結婚をしたことがない人の割合を示す50歳時未婚率(生涯未婚率)が栃木県男性で27・0%だったことが6日までに、2020年国勢調査の結果から分かった。都道府県別で全国9位の高さだった。女性は13・9%で全国37位となった。男女とも全国の傾向と同様に上昇が続いている。本県は男性が4人に1人、女性は7人に1人が結婚をしないという社会になっている。

 国立社会保障・人口問題研究所による2015年の調査結果と比べ、本県男性は2・7ポイント、女性は2・9ポイント増加した。

 専門家は本県男性の未婚率が高い一因として工場や製造業が多く、そこで働く男性も多い一方、女性は進学や就職で地元を離れる就業構造を指摘する。本県は30~44歳の独身者で男性が女性を超過している割合が、全国一高い状態も続いている。

 20年の50歳時未婚率を都道府県別で見ると、男性は岩手(28・9%)、青森(28・4%)、秋田、埼玉(28・1%)が上位3位を占める。女性は高知(20・3%)、東京(20・1%)、北海道(19・2%)の順で高かった。全国値は男性が25・7%、女性は16・4%。将来的には40年の推計で男性30%、女性20%近くまで上昇するとみられている。

 50歳時未婚率は1990年では男女とも4~5%ほどだったが、2000年に男性が12・6%となり、女性も10年に10%を超えるなど増加が顕著になっている。1950年前後に生まれた世代から上昇し、70年前後生まれでも上昇が続いていることを意味する。

 同研究所は背景に、親類や上司の紹介による見合いや職場結婚の減少、女性の大学進学率の上昇、一定の年齢で結婚すべきだという社会的重圧の低下などを挙げる。男性は女性より5%多く生まれることなどもあり「女性の未婚化が進めば男性の未婚化はそれ以上に進む」とし「中長期的な変化の途上」と指摘する。

 50歳時未婚率 45~49歳と、50~54歳の未婚率の平均を指す。配偶者と離婚や死別した場合は含まない。50歳以降に初めて結婚する人が少ないことなどから、従来は「生涯未婚率」としていたが、政府は結婚観の多様化などを受け、数年前から50歳時未婚率に表記を変えている。