教育長に就任する阿久澤真理総合政策部長

 栃木県の幹部人事で、福田富一(ふくだとみかず)知事は4日までに、3月末で任期満了となる荒川政利(あらかわまさとし)教育長(66)の後任に、3月末に定年退職する県総合政策部長の阿久澤真理(あくさわしんり)氏(60)を充てる方針を固めた。教育長は2代続けて行政職出身者となる。同じく3月末で任期満了となる北村一郎(きたむらいちろう)副知事(64)は再任する。福田知事は17日開会予定の県議会2月通常会議に関係議案を提出し、同意を求める方針。

 荒川氏は19年4月に教育長に就任し、大田原高の生徒、教員計8人が死亡した那須雪崩事故を受けた再発防止や教員の働き方改革などに尽力した。

 阿久澤氏は1984年県職員採用。県教委総務課総務主幹や人事課長などを経て19年4月に総合政策部長に就任し、県政の基本方針「とちぎ未来創造プラン」の策定やデジタル化の推進、ブランド力向上などに努めた。

 雪崩事故では一部の遺族が県などに損害賠償を求めて提訴しているほか、少子化を見据えさらなる高校再編を迫られるなど県教委が多くの課題を抱える中、知事部局や県教委で豊富な行政経験を持つ阿久澤氏の手腕に期待したとみられる。

 県教育長は08年4月以来、荒川氏が就任するまで教員出身者の起用が続いていた。

 北村氏は18年4月に副知事に就任。財政に明るく市町とのパイプも太いため福田知事の信頼は厚く、引き続き新型コロナ対策や今秋開催される「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」に向けた準備、市町との調整などに当たる。

 代表監査委員の平野博章(ひらのひろあき)氏(66)の後任には、とちぎ未来づくり財団理事長の森澤隆(もりさわたかし)氏(61)を起用する方針。