「コロナが収まったら、飲みにいきますかね」

 年が明け、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が猛威を振るう中、取材で世話になった旧知の方々と電話で話すと、最後は必ずこの言葉に落ち着く。もう4人とそんなやりとりを交わした。

 多少コロナが収まっていた昨年12月、県北在住の70代金融機関元役員と2年ぶりにお目にかかれた。経済担当記者として取材するようになって間もない20代の頃、金融に関する知識を多数、教示していただいた。

 中でも「後発事象」を覚えたことが記憶に残る。決算日を過ぎて発生した会社の財政状態や経営成績などの状況に影響を及ぼす会計事象。原稿で触れたことはないが、決算取材時に知っていなければならない。

 コロナ禍、記者たちは電話やオンラインを活用し、取材にいそしむ。ただ取材の延長線上に存在する付き合いから、身に付く知識や情報が得にくくなっている。弊社だけでなく、若い記者たちが取材の醍醐味(だいごみ)を楽しめる世の中が早く訪れてほしい。