記者会見に臨む荒川県教育長=3日午後、県庁南別館

 那須町で2017年3月、登山講習会中だった大田原高の生徒7人と教諭1人が死亡した雪崩事故で、一部の遺族が損害賠償を求め栃木県や講習会責任者だった3教諭らを提訴したことを受け、荒川政利(あらかわまさとし)県教育長は3日の定例記者会見で、3教諭の責任について「本人が責めを負うべき重大な過失はないのではないか」との認識を示した。

 提訴については「県側の考えを裁判で説明させていただき、真摯(しんし)に対応したい」などと述べた。

 3教諭の責任の在り方を巡っては、遺族側と県側で折り合えていない。遺族側は3教諭個人にも重大な過失があると主張し、県側は事故を組織全体の責任とする立場だ。

 遺族側が20年3月に申し立てた民事調停は歩み寄れず、不成立となった。一部の遺族は2日、提訴に踏み切った。