自民党ののぼり旗が設置されている相馬氏の事務所=2日午後、大田原市末広3丁目

 3月13日告示、20日投開票の栃木県大田原市長選を巡り、自民党大田原支部(前田雄一郎(まえだゆういちろう)支部長)が、無所属で立候補を予定する同市選挙区選出の自民県議相馬憲一(そうまけんいち)氏(64)を除名処分としたことが2日までに分かった。

 無所属で4選を目指す現職津久井富雄(つくいとみお)氏(71)を自民県連が推薦する中、相馬氏陣営が後援会事務所敷地に「自民党」ののぼり旗を掲げていることを問題視した。相馬氏は「木村好文(きむらよしふみ)県連幹事長に確認した際『党員であり自民所属県議なので党の旗を掲げての活動は問題ない』と言われている」として、撤去には応じていない。

 同支部は「推薦候補でない者が自民党を前面に出し、選挙活動を行うのは党内が分裂している印象を与え、組織の統制に問題が生じる。市長選の勝敗に影響する」として1月下旬、津久井氏が後援会総連合会長を務める自民3区支部長の簗和生(やなかずお)衆院議員を通じ、県連に適切な対応を要請した。

 同支部によると、県連側は「地元のことは地元で対応を」との趣旨の回答で、同28日、相馬氏の後援会宛てにのぼり旗の撤去を申し入れた。撤去がないため、31日に支部役員である市議らに諮って除名処分とし、1日に通知を発送した。相馬氏の党籍に影響はない。 取材に対し、相馬氏は「通知はまだ見ていない」とした上で「県連から指示があれば従う」と述べた。県連は相馬氏の処分などは考えていない。