提訴後に会見する遺族の毛塚さん(右)ら=2日午後2時20分、県庁

 那須雪崩事故は、発生5年を前に5人の遺族が民事訴訟を起こした。「事故は自然災害ではなく人災」。2日に記者会見した遺族は何度も訴えた。部活動中の事故で教諭に賠償責任を求めた訴訟は「先例がない」と遺族側代理人。専門家は「法的責任が司法で検証される意義のある訴訟」とみている。

 「那須雪崩事故は人災です」。奥公輝(おくまさき)さん=当時(16)=の父勝(まさる)さん(50)が声を震わせた。来月には5回目の命日を迎える。奥さんは「県側が自然災害と考えているうちは次に進めない」と強調した。

 冬山登山を禁じた通達への違反、気象情報の未確認、漫然とした計画変更-。遺族は「人災の認定が趣旨」と口をそろえた。