1月の代表合宿で笑顔を見せる小池。経験を重ねて精神面も充実している=北海道苫小牧市内、JIHF photo 永山礼二

 新型コロナウイルスの感染拡大によりアイスホッケー女子日本代表のDF小池詩織(こいけしおり)も大きな影響を受けた。2020年5月から所属チームの活動が約2カ月休止。個人でのトレーニングを強いられながらも、逆境の中で発想を切り替えた。

 「私は前向きだったし、自分を見詰め直してやり直そうと思った」。インターネットで器具を購入し、自宅で敏しょう性の強化など自らの体と向き合ってトレーニングを実行。「若い頃なら不安になっていたかもしれないけど、いい休みにしようと思った」と心が揺らぐことなく取り組んだ。

 18年の平昌(ピョンチャン)五輪までは「自分のメンタルに波があった」と痛感。自分との対話を心掛けることで徐々に改善された。昨年8月の世界選手権まで約2年半も国際大会がなかった期間も、月に1度のペースで実施された代表合宿で不安を解消した。

 年齢を重ねて体のケアの意識も変化した。20代後半を迎え「疲労が抜けにくくなった」と実感。ストレッチとともに睡眠時間を重視している。現在は1日平均8~9時間を確保。「若い頃は7時間で良かったけど、時間を延ばして体が軽くなった」と規則正しい生活を心掛けている。

 競技との向き合い方も変わった。以前はオフの日も「トレーニングをしたり、ホッケーのことを考えたりしていた」が、今は離れることが増えた。平昌五輪後に飼い始めた愛犬・レオンとの散歩も貴重な時間。「ホッケーをやりたい気持ちが乗るし、集中できる」と充実した生活のサイクルで日々を過ごす。

 コロナ禍のためここ2年以上、故郷へ帰れていない。日光市を舞台にした女子アイスホッケーのアニメ「プラオレ」から刺激を受けつつ、自らの活躍が明るい材料になることも分かっている。

 「たくさん応援してくれる人がいるし、元気と勇気を与えることができたら」。輝くメダルとともに凱旋(がいせん)することを信じて戦う。