与一くんのツイート

 栃木県大田原市で開かれた将棋の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局に合わせ、市観光協会で販売された記念扇子1本がオークションサイト「ヤフオク!」に出品され、販売価格の約38倍に上る11万2501円で落札されたことが1日までに分かった。

 同協会は1月29日に、藤井聡太(ふじいそうた)四冠の「技」と渡辺明(わたなべあきら)王将の「芸」の揮毫(きごう)入り記念扇子を限定80本販売。1本3千円で1人2本までの購入としたが、販売開始1時間半前の午前7時半にはファン約30人が並んだため、整理券を用意。30分後に券配布が終わり、完売した。

 同サイトでは同30日午後8時37分に9千円を開始価格として入札が始まり、同31日午後10時2分に落札された。

 市観光協会の八木沢政和(やぎさわまさかず)事務局長(67)は「将棋ファンのために保存用と飾る用に2本としたが、購入できなかった人を思うと、転売は非常に残念。今も『買いたい』との問い合わせが来る。『売るな』とは、言えないが…」と戸惑う。1日にはさらに、即決価格12万円で1本が出品された。

 市マスコットキャラクター「与一くん」は公式ツイッターで「悲しいよねぇ…。無料配布のチラシをさも特典のように付けてるし…。ちなみに販売価格は3千円だったはず。1人2本までの販売が仇(あだ)となってしまった(泣)」とつぶやいていた。