スマートフォンで揮毫の色紙を撮影する来庁者=1日午前、大田原市役所本庁舎

 【大田原】29、30日に黒羽向町のホテル花月で開かれた将棋の第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局で、藤井聡太(ふじいそうた)四冠=竜王・王位・叡王・棋聖=(19)と渡辺明(わたなべあきら)王将=名人・棋王と合わせ三冠=(37)が揮毫(きごう)した記念色紙が1日、市役所本庁舎1階エントランスロビーのガラスケースに飾られた。年度末まで展示する。

 今局は、史上最年少五冠が掛かる藤井四冠の本県初対局として注目度が高かった中、新型コロナウイルス感染急拡大で将棋ファンや市民ら向けの前夜祭と大盤解説会は中止となった。

 そのため市は、通常は市長室に飾っている記念色紙などを多くの将棋ファンや市民に見てもらおうと、初めて展示することにした。

 色紙には、藤井四冠が竜王の肩書で「初心」、渡辺王将が「新慶」と揮毫した。立会人の深浦康市(ふかうらこういち)九段の「堅忍」と戸辺誠(とべまこと)七段の「平常心」の色紙のほか、記念扇子も飾られている。

 初日に渡辺王将が封じた62手目の封じ手も展示。3連勝した藤井四冠は終局後、封じ手後の自身の指し方について「封じ手の辺りが失敗したのかなと思っていて、その後、どう勝負していくかという局面が続いたかなと思います」と振り返っていた。

 展示に気付いた来庁者らはスマートフォンで撮影などしており、花園、教師大野俊幸(おおのとしゆき)さん(53)は「記念に写真を撮った。藤井四冠の『初心』という言葉に謙虚さを感じる。頑張ってほしい」と話していた。