3月末で操業を停止する那須ニコン=1日午後、那須烏山市興野

那須ニコンの場所

3月末で操業を停止する那須ニコン=1日午後、那須烏山市興野 那須ニコンの場所

 ニコンの関連企業で眼鏡レンズ製造の那須ニコン(那須烏山市興野、三浦義広(みうらよしひろ)社長)が3月末で操業を停止することが1日、親会社のニコン・エシロール(東京都墨田区)への取材で分かった。眼鏡レンズ完成品の前段階となる「半製品」を製造しているが、需要は減少しており価格競争も激化しているという。

 ニコン・エシロールは、半製品の国内製造を停止し、海外拠点での製造にシフトする。那須ニコンの社員は今後、国内グループ企業での雇用継続を目指す。

 ニコン・エシロールによると、厳しい業界動向に加え、老朽化が進む施設や設備の改修コストも、操業を断念する一因となった。同社は、ニコンと仏法人エシロール・インターナショナルが50%ずつ出資する眼鏡レンズメーカー。半製品の製造先は、エシロール・インターナショナルが持つ海外拠点へ移転する。

 那須ニコンは現在、正社員やパートを含め計124人が勤務している。正社員が希望すれば、国内グループ企業で受け入れる。レンズ製造を手掛ける愛知ニコン(愛知県豊川市)などが想定される。グループ企業で条件の合わない社員は、再就職を支援する。操業停止後の社屋活用は未定としている。

 那須ニコンは2021年9月、社員や那須烏山市に操業停止の方針を伝えた。関係者によると、従業員約40人は同市在住者で、隣接する那珂川町在住者も約50人勤務しているという。

 那須ニコンは1979年設立。2000年、ニコン・エシロール設立に伴い、同社の子会社となった。

 ニコン関係では、光学機器製造開発の栃木ニコン(大田原市)が21年、子会社2社を合併した。デジタルカメラ市場の縮小を背景に生産体制などを見直した。