子ども食堂を始めた「Cafe田じ庵」の田島さん

大学生有志が運営に関わる「とちっここかげ」

子ども食堂を始めた「Cafe田じ庵」の田島さん 大学生有志が運営に関わる「とちっここかげ」

 【栃木】吹上町と入舟町にこのほど、「子ども食堂」が相次いで誕生した。市内には、これまで市の補助金を受けて運営している子ども食堂が1カ所あったが、新型コロナウイルス禍の影響で休止となっている。現状を知った有志らが子どもたちを支援しようと手を差し伸べた。

 市内では2016年から、市の子ども食堂開設運営補助金を受けた子ども食堂が城内町2丁目の特別養護老人ホーム「蔵の街ひまわり」内で運営されている。毎月数人の小中学生が利用していたが、コロナ感染拡大により20年2月に休止。現在も再開の見通しが立たないという。

 こうした中、吹上町のカフェ「Cafe田じ庵」のマスター田島収(たじまおさむ)さん(63)は「収入が減り、困っている人がいるのでは」と昨年11月に子ども食堂を開設。平日夜、やむを得ない事情で夕食が取れない小中学生に100円で食事を提供する。元中学教諭の田島さんは「教員時代にも支援が必要だと感じる場面はあった。支援の輪が広がればいい」と話す。

 1月15日、入舟町のキョクトウとちぎ蔵の街楽習館にオープンしたのは「とちっここかげ」。市内の現状を知った小山市大行寺、大学生天田(あまだ)ナラさん(19)が企画し、賛同した小平町の認定NPO法人「蔵の街たんぽぽの会」が運営主体となった。

 毎月第3土曜、貧困家庭に限定せず、無償で食事を提供する。天田さんは「学生も子どもも地域の方も一緒に成長できる場所にしたい」と意気込んでいる。