町内産酒米を使った日本酒の復活を祝う関係者たち(提供写真)

 【高根沢】町内産の米を使った日本酒が3年ぶりに復活し29日、上柏崎の道の駅たかねざわ元気あっぷむらで販売が始まった。名称は純米大吟醸「翠(すい)のひと刻(とき)」。「町日本酒づくり復活プロジェクト」として道の駅と町内農家、那須烏山市の酒造会社、町が提携し、進めてきた。

 町産米の日本酒は2019年、「縁も高根沢」の名称で100年ぶりに復活した。その後、元気あっぷむらの運営形態の変更などで、継続した生産が見送られていた。

 3年ぶりの日本酒造りは、昨年春に開始。原材料となる酒米「山田錦」を、地元若手農家の永井秀和(ながいひでかず)さん(40)と村上尚成(むらかみひさなり)さん(30)、田代裕紀(たしろひろのり)さん(30)の3人が計約70アールで作付けした。

 収穫した酒米の醸造を那須烏山市の島崎酒造が担当した。同社の島崎健一(しまざきけんいち)社長(52)は「ソフトでなめらかな味わい、風格のある純米大吟醸となった」と説明。「搾りたての生酒も楽しんでほしい」と話している。

 一連の復活プロジェクトは、県内の農・商工団体や消費者団体による本年度の「とちぎ地産地消夢大賞」で優秀賞を受賞した。

 加藤公博(かとうきみひろ)町長は「皆さんの新たな取り組みに感謝します。町内外にアピールできれば」と話していた。

 「翠のひと刻」は、生酒、火入れの2種類を各約千本生産。720ミリリットル瓶で2475円。生酒は300ミリリットルもあり、1210円。同道の駅内直売所などで販売している。(問)同道の駅028・676・1126。