指定解除済みの牧草をピットに投入する作業=26日午後0時25分、那須塩原市蟇沼(画像は一部加工しています)

 那須塩原市内の農家が保管する指定廃棄物のうち、放射能濃度が基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)以下となって指定が解除された廃棄物の焼却処理が26日、同市蟇沼(ひきぬま)のごみ処理施設「那須塩原クリーンセンター」で始まった。同センター敷地内で行う農業系指定廃棄物の暫定集約の一環で、牧草などの廃棄物を指定解除後に一般ごみと混ぜて焼却する。

 市内の53農家が一時保管する指定廃棄物は昨年10月時点で計1216.6トン。このうち基準値以下の954.3トンを同センターへ搬入後、順次指定解除し、2022年度末までに焼却する。焼却灰は同市西岩崎の一般廃棄物最終処分場に埋め立てる。

 焼却する際は、国の安全に関する検証を参考に、焼却灰(飛灰)が1キログラム当たり6400ベクレル以下となるよう一般ごみと混ぜる。処理量は1日2~11トン、一般ごみとの割合は2~10%で調整する。センターにごみを搬入する利用者に配慮し、廃棄物の運搬は利用受け付け時間外に行う。

 この日は午後0時半ごろ、トラックに積んだ指定解除済みの牧草約1.5トンを、ごみをためる「ピット」へ投入。クレーンで一般ごみとかき混ぜた。

 安全性の確保のため、同センターで実施する排ガスなどの放射能濃度測定を、現在の月1回から週1回に増やす。測定結果は市ホームページで公開する。

 環境省関東地方環境事務所の日下部浩(くさかべひろし)保全統括官(49)は「昨年6月、市に暫定集約を要請してから連携して集約を進めてきた。今後も安全第一で作業する」と話した。