「栃木のフィギュアを盛り上げたい」「良い影響を与えられればいい」-。25日に日光霧降アイスアリーナで行われたフィギュア成年男子ショートプログラム。本県の鈴木雄大(すずきゆうだい)選手(22)=尚美学園大=と平田大和(ひらたやまと)選手(21)=白鴎大=は、競技への熱い思いをリンクで余すことなく表現した。
成年男子への本県選手の出場は2007年の群馬国体以来、実に15年ぶりのこと。「オールシーズン使えるリンクが無く指導者も少ない。本県は全国的にも過酷な環境の地域」と語るのは少年種別の菊地芳更(きくちよしつぐ)監督(53)だ。衣装など金銭的な負担が大きい競技特性に環境面での制約も重なり、選手の発掘や育成が進まない課題は今も残る。