「いちご一会とちぎ国体」冬季大会を目前に控えた22日、スピードスケート会場の日光市霧降スケートセンター。昨年に現役生活を終えた日光市出身で県スケート連盟の襲田衡俊(おそだひでとし)さん(33)=宇都宮市在住=が、熱戦を待つリンクを見詰めた。近年はスケーターと消防士の二足のわらじを履きながら、若い世代の指導にも注力。通算15度の国体出場を誇る栃木県スケート界のけん引者は「栃木で育った子たちには特に頑張ってほしいですね」。8年ぶりの地元国体は裏方として後輩を支える。
小学3年生の頃から氷に乗り始め、競技人生は二十数年を数える。国体特有のシングルトラックレースが好きで、栃木県の名を背負う舞台は「栃木の選手でも北海道など強豪県と対等に戦えることを示したい」と燃えた。山梨学院大2年生時の2009年には、八戸国体の成年男子5000メートルで初優勝の栄冠もつかんだ。