栃木県庁

 感染力が高いとされる新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が拡大する中、栃木県内で学校の休校や保育施設の休業が相次いでいる。21日までの県のまとめでは今月、延べ148施設が休校や学年・学級閉鎖、休園などの措置を取った。感染者の急増に関係者は危機感を強める一方、オンラインを活用して子どもたちの学びの継続を図っている。

 県教委によると、21日時点までに休校や学年閉鎖などとなった公立学校は、いずれも延べ数で小学校72校、中学校33校、高校13校だった。義務教育学校は小中学校のいずれかに含む。

 下野新聞社のまとめでは、公立小中学校のうち、少なくとも9市町計21校が休校、11市町24校が学年・学級閉鎖となった。5市町は休校や学年閉鎖などが無く、7市町は非公表とした。

 那須烏山市は、市内の全小中学校7校で一時的に休校措置を取った。担当者は「オミクロン株の感染力を考え、陽性者がいなかった学校も含めて休校を判断した」と振り返った。中学校1校で学年閉鎖とした小山市教委の担当者は「朝は元気でも、昼に発熱することもある。今までとは明らかに様相が違う」と戸惑った。

 学校を休みとしても、オンラインで学習の継続を図る市町もある。小中学校計4校で学年・学級閉鎖を実施した那須塩原市は、タブレット端末を利用してできる範囲で授業を実施。家庭にインターネット環境が無く、濃厚接触者の認定を受けるなどで登校できない子どものために、無線LAN端末の貸出事業も始めたという。

 保育施設や幼稚園は、計30カ所が休園か一部休園の措置を取った。全面休園は、保育施設17カ所、幼稚園8カ所。県こども政策課の担当者は「集計するごとに休園数は増えており、急速に感染が広がっていると感じる。(休園になると)基本はご家庭で預かることになるが、やむを得ない場合は個別に対応するなど園側も最大限努力している」と話した。