茶臼山動物園から移送されたライチョウ(那須どうぶつ王国提供)

 【那須】国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウを繁殖させるため、大島の那須どうぶつ王国と長野市の茶臼山動物園は19日、それぞれ飼育していた野生のニホンライチョウの雄を交換した。環境省の「ライチョウ保護増殖事業」の一環で、個体の交換は初めて。

 両施設は昨年8月、中央アルプス(長野県)で保護されたライチョウの家族をそれぞれ受け入れた。きょうだい間での繁殖を避けて遺伝的多様性を守るため、那須どうぶつ王国の雄2羽と茶臼山動物園の雄1羽を交換することにした。

 この日は両施設の職員が那須町と長野市の中間地点である群馬県藤岡市の道の駅でライチョウが入った箱を交換した。那須どうぶつ王国の職員は箱の中の温度を約15度に保ち、慎重に運んだ。

 那須どうぶつ王国に到着した雄1羽は、飼育されている野生の雌2羽と同じ屋内飼育場に放された。佐藤哲也(さとうてつや)園長(64)は「無事に着いてほっとしている。繁殖期の4~5月にペアリングさせ、今年の夏に中央アルプスへ家族で戻せれば」と期待している。