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窯の中で袋に入れられる菊炭=19日午前9時25分、市貝町石下

 茶道用の高級炭「菊花炭」の今季の生産が始まり、特産地の栃木県市貝町石下(いしおろし)では、原料のクヌギを焼いたり窯から取り出したりする作業が本格化している。5月まで続く。

 同所の「片岡林業」では昨年12月に炭焼きが始まった。19日は焼き上がった炭の窯出しと、窯に原木を詰める窯入れが行われた。社長の片岡信夫(かたおかのぶお)さん(57)ら2人が寒気の中、作業をこなしていった。

 片岡さんは、市場で「芳賀物(はがもの)」と呼ばれる高品質な炭を「下野菊花炭」の名称で生産している。厳寒期に原木を切って焼く「寒切りの寒焼き」の伝統製法を守り、近年は輸出も行っている。

 片岡さんは「茶道に関わる人たちに育てられ、先輩に頂いたブランドを受け継げるのは一つのプライド」と話している。