飼育員がトラに襲われる事故があった「那須サファリパーク」

 那須町の那須サファリパークで飼育員3人がトラに襲われ負傷した事故で、日本動物園水族館協会(JAZA、東京都)は18日までに、事故の要因として安全確認の不十分を指摘する調査報告書をまとめ、全国の加盟施設と情報共有した。

 調査報告書は、JAZAの安全対策委員会が10日に実施した現地調査を基に作成。事故の要因として、事故前日と当日の飼育員がトラの所在の確認不足だった可能性を指摘。課題に関しては、獣医師がトラに麻酔を打つ前に別の飼育員が助けに入ってしまったことや、現場で作業する飼育員の中にベテランがいないことを挙げた。

 JAZAは17日、加盟する動物園と水族館のみが閲覧できるホームページ上に調査報告書を掲示し、再発防止のため日常業務における基本動作の再確認を呼び掛けた。

 現地調査に携わったJAZAの坂本英房(さかもとひでふさ)安全対策部長(61)は「ミスを起こさない努力をした上で、もしミスが起きても身を守ることができる体制づくりが必要」と強調し、「(那須サファリパークから)具体的な安全対策が出された後も、運用する段階までできる限りサポートしていく」と話した。