栃木県那須塩原市百村(もむら)の旅館「幸乃湯温泉」で一足早くひな人形がお目見えし、冬の板室を彩っている。
黒磯観光協会らでつくる「街めぐり推進協議会」主催の「黒磯雛めぐりスタンプラリー」の一環で、3月31日まで市内の飲食店や道の駅など計19カ所で飾られている。
同旅館では約25年前におかみの荻原里香(おぎわらりか)さん(56)のひな人形を飾ったのを機に、「私の人形も飾ってほしい」と知人らから要望が寄せられるようになった。今年は新たに4組が仲間入りし、個性豊かな表情をした計26組のひな人形が部屋いっぱいに並んだ。
登山の帰りに夫婦で訪れた茨城県石岡市、看護師三輪京美(みわきょうみ)さん(54)は「明治時代に作られた小さなひな人形が渋くて、かわいらしかった」と笑顔だった。
(問)同観光協会0287・62・7155。