五重塔前で行われた放水訓練

五重塔前で行われた放水訓練

五重塔前で行われた放水訓練 五重塔前で行われた放水訓練

 【日光】26日の文化財防火デーを前に、山内の世界遺産・日光東照宮で17日、神職や警備職員などでつくる自衛消防隊の出初め式が行われた。

 自衛消防隊は1956年に組織され、約60人の職員が隊員となっている。

 この日は、機動班の隊員ら約20人が参加。隊長の稲葉久雄(いなばひさお)宮司が「多数の文化財を有する東照宮に奉職する者としての使命、責任を肝に銘じて訓練に当たってほしい」などと訓示した。

 その後、午前10時すぎに五重塔付近から出火したとの想定で訓練が行われた。

 煙を発見した職員が大声で知らせると、すぐさまみこが重要書類を持って避難、ホースなどを手にした隊員たちが集結した。居合わせた参拝者らが見守る中、手際よくホースを消火栓につなげ、2カ所から放水するなどして初期消火の手順を確認した。