下着の色を規制するなどプライバシーや人権に関わる校則が全国的に問題化する中、栃木県内では校則を見直す動きが出始めている。下野新聞社の16日までの調べでは、県立高59校(全日制)のうち少なくとも10校が下着やインナーの色を指定する校則を明文化しており、数校で見直しに着手した。髪形や防寒着の種類など細かな規定の廃止も進めている。一方、「就職のための指導」などを理由に規定は必要との学校もある。

 調査は昨年12月、各校に聞き取りした。ブラウスが透けやすいため夏服の際の下着を「白色」と定めている真岡女子高は、2022年度に「目立たない色」に改める方針。現状では必ずしも白色と指導しているわけではないが、校則として残ったままだったという。

 他にも防寒着を「コート」に限定していた規定を廃止し、ウインドブレーカーも可能にするなど生徒の声を踏まえて見直している。

 真岡北陵高と石橋高は、本年度から下着の色の指定を含め校則を改定。真岡北陵高は防寒着、靴の色の指定もなくし、髪形で襟足などを刈り上げるツーブロックも可能にした。生徒指導の教諭は「何十年も前の校則で時代に合わない表現もあった。規定をなくしても大半の生徒は自分で考えて行動できている」と話す。

 石橋高は生徒会からの要望などを受け、髪形や靴下の色などの規定を見直した。

 足利清風高も人権上の問題を考慮し、下着の色を白色かベージュに指定している規定を3学期から撤廃した。

 校則を巡っては、文部科学省が昨年6月、社会や時代の変化に合わせて見直しを行うよう都道府県教委に通知。埼玉県や佐賀県などは全ての県立校の校則を調査し、結果を公表したり、改善を促したりしている。

 一方、県内の県立高教諭からは「就職採用試験を控える生徒もいて一定の規律は必要」「生徒との信頼関係の中で指導を行っている。何でも『ブラック校則』と批判されては困る」と見直しに否定的な意見も聞かれた。

 県教委は「現段階で校則に関する調査を実施する方針はないが、今後も時代の変化や生徒の実情に応じて見直すよう呼び掛けていく」としている。