お酒との上手な付き合い方を説明する平石さん

ノンアルコールカクテルの「シンデレラ」(左)と「サラトガクーラー」

お酒との上手な付き合い方を説明する平石さん ノンアルコールカクテルの「シンデレラ」(左)と「サラトガクーラー」

 年末年始は久しぶりに新潟の実家に帰省したまちなか記者。酒どころの故郷で日本酒をたらふく飲んだそのままに、宇都宮へ戻っても酒量が増えた気がする…。今年一年を健康に過ごすため、上手なお酒との付き合い方を学ばねば。1月16日は「禁酒の日」。この日くらいはアルコールをお休みしてみては?

 「禁酒の日」は1920年1月16日、米国で禁酒法が施行されたことに由来する。しかし密造酒による健康被害が拡大したことなどが理由で、33年には廃止された。確かに「酒を一滴も飲むな」と言うのは厳しいよなあ。無理なく酒量を減らす方法を聞こうと、トナリエ宇都宮9階の市保健センターへ向かった。

【1日の適量は「缶ビール1本」!?】

 同センターでは、管理栄養士や保健師が、市民からの健康相談などに無料で応じている。この日は保健師の平石恭子(ひらいしきょうこ)さん(44)が記者の疑問に答えてくれた。

 まず疑問だったのが、適切な酒量だ。「酒は百薬の長」との言葉もあるが、少しなら健康に良いのだろうか。平石さんによると「純アルコール1日20グラム以下」が望ましい目安で、500ミリリットルの缶ビール1本程度とのこと。これを超える飲酒が習慣化すると死亡率が上昇するが、逆に少量の飲酒なら、心疾患や脳梗塞のリスクを下げる効果もあるという。う~ん、缶ビール1本とは想像していたよりも少ないぞ。

 そこで、飲酒量の減らし方についてもアドバイスをもらった。それはズバリ「買いだめしない事」。家に酒があるとつい飲み過ぎてしまうので、毎回1本だけ買うのがお勧めだという。味を選ぶ楽しみも得られ、自然と量を減らせるそうだ。また、飲酒していた時間を運動に当てたり、ノンアルコール飲料に切り替えたりするのも一つの手なんだとか。確かに、これなら無理なく続けられるかも。

【“ノンアル”を楽しもう】

 「どうせノンアルコールを飲むなら、こだわりの一杯が飲みたい」。わがままな記者は、「宇都宮カクテル倶楽部(くらぶ)」の代表幹事武内博(たけうちひろし)さん(49)がオーナーを務める本町のショットバー「ヒーローズ」を訪れた。

 「ノンアルコールカクテルの注文は以前より増えています」と武内さん。平日に車通勤している人や、グループ客のハンドルキーパーなどがよく注文するという。同店ではイチゴやナッツなど20種類のシロップをそろえ、客の好みに応じてスタンダードからオリジナルまで提供している。

 お薦めのスタンダードカクテル2種類を作ってもらった。「シンデレラ」(800円)はオレンジ、パイナップル、レモンのジュースをシェイクして作るショートスタイル。鮮やかな黄色が美しい。「サラトガクーラー」(同)はライムとジンジャーエールで作る清涼感のあるロングスタイル。ピリッとした刺激が心地よい。

 武内さんは「お酒を飲まなくても、もちろんウエルカム。癒やしや憩いの場として楽しんでもらえれば」と話していた。

 「お酒は適度に楽しく」。明日は缶ビールを1本だけ買って帰ろう。そう心に誓うまちなか記者であった。