マンガに採用される古麻呂のキャラクター

 【下野】飛鳥時代に中央政界で活躍した郷土の偉人「下毛野朝臣古麻呂(しもつけのあそんこまろ)」のマンガ制作が進んでいる。市教委文化財課が中心となり、子どもたちにも親しみやすいマンガを通じ、古里の誇れる歴史を学んでもらおうと取り組んでいる。本年度末に配布を予定している。

 マンガ制作は、公益財団法人B&G財団(東京都港区)が本年度始めた「偉人マンガの製作と活用事業」の支援で行われている。

 古麻呂は日本初の本格的な法律である大宝律令(701年)の編さんに関わり、当時の大臣を歴任するなど、地方豪族としては異例の出世を遂げた。「日本書紀」や「続日本紀」に記述が見られ、実在する人物として初めて日本史上に登場する本県人という。国史跡・下野薬師寺跡の建立にも、古麻呂の一族が関わったと考えられている。

 作画は真岡市出身のイラストレーター、タムラケイさん、シナリオは同課が担当し、古麻呂の幼少時代から晩年までを描く。制作は現在、イケメンの古麻呂のキャラクターやコマ割り、セリフなどのネームがほぼ決まり、作画も最終段階に入っている。

 同課の山口耕一(やまぐちこういち)課長は「続日本紀に出てくる記述をできるだけ再現しました。現代の日本社会の基になった大宝律令を編さんし、身分によらない人材登用にも積極的だった古麻呂を知ってもらえれば」と話す。

 マンガは市内各校に配布し、授業や下野薬師寺跡の現地見学に活用する。