福井県の越前、石川県の加能、山陰の松葉…。この時季、冬の味覚の王様カニが日本海側で水揚げされる。高価で縁がないが、いつか訪れて食べてみたいと思わせる魅力を放つ▼果物の冬の王様はイチゴだろう。県内の農家が丹精した品がスーパーにずらりと並び、鮮やかな赤がひときわ目を引く。みずみずしいイチゴは摘みたてが一番おいしい。日本一の産地だから堪能できるぜいたくである▼これをスイーツにも積極的に活用して、本県でしか食べられない格別の品を目当てに県外から人が足を運ぶようになったら、それこそ「いちご王国」の名にふさわしい▼団子やせんべいを販売する栃木市の武平作が今冬から、店に「苺(いちご)屋武平作」ののれんを掲げた。イチゴを前面に出し、良質な同市産をふんだんに使った独創的な和菓子をそろえる▼本店と小山店に併設する茶屋では、3種類の生のイチゴとできたてスイーツを盛り合わせたイチゴづくしの皿も用意した。甘党を自負する膝附武男(ひざつきたけお)社長は「寒いからこそおいしいイチゴを使って、冬に栃木に来てもらいたいと考えた」と熱く語る▼県内の和洋菓子店やカフェがこぞって工夫を凝らし、華やかで栃木愛あふれるメニューを展開して盛り上がれば、県民が誇れる真の王国に近づくはずだ。きょう1月15日はいちご王国・栃木の日。