臨時医療施設として運用されるコンテナ式ホテル=13日午後1時50分、県央地域のホテル

 新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、県は医療提供体制の強化を進めている。13日には病床逼迫(ひっぱく)時に備えた「臨時医療施設」を報道陣に公開。県内に計5カ所、最大100床とする予定で、今月中旬から順次開設する。医療機関の病床は計538床を確保し、ホテルなどの宿泊療養施設は新たに3カ所増やし計9カ所、計1065室となる見込み。医療従事者の確保にも注力し、第6波を乗り切る構えだ。

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 県は第5波での感染状況などから、今後の感染拡大時の最大値として1日当たりの新規陽性者339人、療養者2070人などと推計。これを基に医療提供体制を整えている。

 13日に公開したのは県央の臨時医療施設で、軽症や無症状などの患者を受け入れる。民間のコンテナホテルを利用し、33床を確保。個室のほか家族用の2人部屋、診察室などを用意した。いずれの部屋も広さ約13平方メートル。トイレやユニットバスなどホテルの装備をそのまま活用し、必要に応じて酸素濃縮機を配備する。

 基礎疾患があり重症化リスクの高い患者らを早期に治療するため、抗体カクテル療法や経口薬の処方、一時的な酸素投与などの治療を行う。自宅療養者への外来診療にも応じる。

 県央のほか県南と安足地区にも各2カ所設置。患者の受け入れは、感染者数や病床使用率の推移などを見て判断する。同施設で働く医療従事者を公募しており、13日現在、医師16人、看護師・准看護師170人が登録しているという。引き続き医師会などを通じて協力を呼び掛けている。

 病床数は最大推計値で525床が必要と見込まれ、現時点で13床上回っているが、引き続き病床数の増加を目指す。宿泊療養施設は既に6カ所で入所可能な状態で、3カ所については調整中。

 県医療政策課の福田研一(ふくだけんいち)課長は「受け入れ施設を連携させながら適切に運用し、県民の安全安心につなげていきたい」としている。