法改正で所持が原則禁止・許可制となるクロスボウ(警察庁提供)

 クロスボウ(ボーガン)の所持を原則禁止・許可制とする昨年6月の銃刀法改正を受け、栃木県警が改正法成立後の5カ月間で廃棄希望者から30本を回収したことが、13日までに県警生活環境課のまとめで分かった。改正法は3月15日に施行され、経過措置期間後の9月15日以降、無許可での所持が違法となる。県警は早期の廃棄や、確実な所持許可の申請を呼び掛けている。

 同課などによると、クロスボウは引いた弦を固定し引き金で矢を発射する弓。本県ではクロスボウを使った事件は起きていないが、一昨年6月には兵庫県宝塚市で4人が殺傷されるなど全国では過去10年あまりで27件が発生している。

 改正法では、都道府県公安員会からの許可を得ずに人の命に危険を及ぼす威力のクロスボウを所持した場合、3年以下の懲役または50万円以下の罰金となる。県警はホームページなどで法改正を周知し、警察署で廃棄希望者からの無償引き取りを開始。6月16日~11月15日に30本を回収した。

 警察庁によると、国内の流通数は不明だが、少なくとも年間千数百本が販売されてきたと推計されるという。人口が本県の約2・8倍の兵庫県は約6カ月間で213本を回収したことから、県警はさらなる回収の余地があるとみて新制度の周知を強化し、引き取りを進める方針だ。

 同課は「廃棄を希望する場合は早めに提出し、違法とならないよう手続きしてほしい」と呼び掛けている。

 クロスボウを巡っては、県警が昨年の県議会12月通常会議に所持許可申請などの手数料を定める関係条例案を提出し、可決された。