民間施設に張り出さた熱中症避難所のステッカー

 【宇都宮】猛暑が続く中、市内の飲食店や旅館など民間施設で、熱中症の恐れがある人を受け入れる「熱中症避難所協力店」が増えている。昨年度は7~9月の2カ月で1275件カ所だったのに対し、今年は既に1500カ所以上が協力。避難所を指定している市保健所総務課は「熱中症は予防が大切。少しでもおかしいと思ったらすぐに利用し、症状に合った処置を受けてほしい」と早めの対応を促している。

 市は例年、熱中症予防強化月間が始まる7月から、商店街組合や各商業組合を通じて民間施設に「避難所」としての協力を依頼。協力店には目印となるステッカーのほか、熱中症の恐れがある人への応急処置方法などを記載したマニュアルを配布している。

 本年度は商業店舗が少ない郊外にも拡大するため、コンビニも対象とした。ファミリーマート宇都宮営業所は、管轄の75店舗全店にステッカーなどを配布しているという。

 避難所の指定は2011年度から、厚労省の依頼を受けて始めた。13年には官民連携の精力的な取り組みが評価され、環境省などによる「熱中症予防声掛けプロジェクト」で優秀賞を受賞した。

 市の担当者は「今年は異常な暑さもあってか、店側も市民側も関心が高く、周知が進んでいるようだ」と話す。毎年協力店となっている曲師町の陶器店「ゆたか」では座れる場所や、冷たいドリンクを提供できるよう準備している。店員は「現在のところ利用者はないが、必要な際は声を掛けてほしい」と話している。