議員辞職願を提出後、記者団の取材に応じる斉藤県議=11日午前、県議会棟

 飲酒後に車を運転して物損事故を起こし、事故を申告しなかった国民民主党県連代表の斉藤孝明(さいとうたかあき)県議(49)=宇都宮市・上三川町選挙区=は11日、阿部寿一(あべとしかず)県議会議長に辞職願を提出した。斉藤県議は同日、記者団の取材に「議員である以前に社会人としてあってはならないことで、県議の職を辞することでおわびしたい」と謝罪し、国民県連代表も辞任する考えを示した。

 県議会は18日に臨時の本会議を開き、斉藤県議の辞職願が許可される方針。

 斉藤県議は11日、自身が所属する県議会民主市民クラブの山田美也子(やまだみやこ)代表と阿部議長を訪れた。事故の経緯などを記した文書を手渡し、「県議会に対する県民の信頼を著しく損ねてしまった」などと陳謝したという。

 記者団の取材に対し、斉藤県議は飲酒後に運転したことについて「気の緩みとしか言えない」と釈明。事故後に現場を離れたことは「近所の人が自宅まで送ってくれるというのでご厚意に甘えてしまった。結果として言い訳にしかならない」と述べ、今後の政治活動については「全くの白紙」とした。

 山田代表は「残念な気持ちはあるが、決断を受け止める」とコメント。支持母体である連合栃木の吉成剛(よしなりつよし)会長は、下野新聞社の取材に「非常に残念だが(辞職は)しかるべき対応だ」と述べた。

 捜査関係者によると、斉藤県議は6日未明、宇都宮市内で乗用車を運転して道路脇の石塀に衝突する物損事故を起こした後、事故を申告せずに車を路上に放置して現場を離れた疑いが持たれている。

 飲酒検査では基準値以下のアルコールが検出され、警察官に「酒を飲んで車を運転した」と話した。同市内で飲酒し、帰宅する途中だった。県警は道交法違反(事故不申告、危険防止措置義務違反)の疑いで書類送検する方針。