青柳さん(右端)に試作品を提供する生徒たち

 【那珂川】馬頭高水産科3年生が課題研究の一環として、しもつかれの缶詰作りに取り組んでいる。郷土料理の価値を再認識しつつ、情報発信の在り方を学ぼうと、栃木市の市民グループ「しもつかれブランド会議」とコラボレーションした。2月6~12日に同団体が展開する「しもつかれウィーク」での一般販売を目指し、同校ならではの新たな逸品作りに励んでいる。

 缶詰作りは、同科の小林優作(こばやしゆうさく)さん(18)が、校内にある缶詰作りの設備を使い「馬頭高らしさを打ち出した商品開発をしたい」と発案。インターネットで「しもつかれブランド会議」の活動を調べ、代表の青柳徹(あおやぎとおる)さん(45)に自ら連絡し、共同開発の協力を取り付けた。

 生徒たちはこのほど、同科実習場で青柳さんに缶詰の試作品を披露した。用意したのは酒かすの量を多め、少なめにしたものと、サケの代わりに同校で育てているチョウザメを材料にした計3種。栄養豊富でもともと保存食として知られるしもつかれだが、缶詰にすると1年ほどの長期保存が可能になるという。

 監修役の青柳さんは「骨を軟らかくしたり、少し味を付けたりすると、もっと食べやすくなるのでは」などとアドバイスした。

 青柳さんは、団体の活動についても講演し、「しもつかれは世界に誇るサステナブル(持続可能)な食品。1250年に及ぶ歴史があり、次の千年を考えたとき、郷土に長く根差してきたものを大切することが必要では」と語り、生徒も熱心に質問を寄せた。

 栃木市内外の飲食店などで展開する「しもつかれウィーク」に向け、小林さんはじめ生徒たちは「水産科で扱っているサケやチョウザメを材料にし、缶詰にする際の圧力で骨を軟らかくできるなど、馬頭高としもつかれの相性の良さを生かし、自分たちらしい商品に仕上げたい」と意気込んでいる。