帰郷する国学栃木の選手らを見送るホテルの従業員ら=奈良市内

 全国高校ラグビー大会で準優勝に輝いた国学院栃木。奈良市の観光ホテルタマルは“花園”の舞台で戦うチームを長年支えている。「感動をありがとう」。県勢初の快挙に従業員たちも喜びを口にし、9日朝は帰郷する選手たちを笑顔で送り出した。

 ホテルの日並信正(ひなみのぶまさ)課長(56)が8年前に誘いを掛け、国学院栃木のサポートが始まった。「毎年来てくれることを楽しみにしている。今となっては家族のような存在」。大会期間中は館内に勝ち上がり表や選手らの記事を貼り出すなど、手厚い応援を続けた。

 帰郷の日は早朝にもかかわらず、ほとんどの従業員が国学院栃木を見送り出た。北越正治(きたこしまさはる)料理長(62)は「毎日ご飯をおいしそうに食べてくれてうれしかった」。客室係の白石直子(しらいしなおこ)さん(46)は「寂しくなりますね」としみじみ。選手らが乗ったバスが見えなくなるまで手を振り続けた。

 国学院栃木はこれまでで最長となる16日間宿泊。日並課長は「今回の花園出場校の中で1番長く泊まってくれた。本当に誇らしい」と1年後の再会を心待ちにしていた。