オンライン授業を行う鹿沼市国際交流協会の「まるごと日本語教室」=昨年12月、鹿沼市内

 新型コロナウイルスの影響で、活動の停滞を余儀なくされている県内の日本語教室。運営ボランティアらが高齢化する中、手探りで始めた遠隔授業が定着した教室がある一方、慣れないパソコン操作や教材選びが壁となり、オンライン化を実現できない教室も少なくない。

 「寒いのほうが好きです。ベトナムは暑いから」

 昨年12月中旬夜、鹿沼市国際交流協会が週1回開く無料の「まるごと日本語教室」。ボランティア講師の谷澤享司(やざわきょうじ)さん(69)の質問に、ベトナム人男性がパソコンの画面越しに片言の日本語で笑顔で答えた。

 感染リスクを考慮し、昨年7月からビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」での教室に切り替えた。谷澤さんは講師同士でズームを使った飲み会などを行い、操作に慣れていったという。教室は1回90分。全員で雑談したり独自教材を学んだりした後、少人数に分かれ対話している。

 受講者の中心は技能実習生。「(遠隔授業で)仕事後に参加しやすくなったという生徒もいる」と谷澤さん。一方、課題としては習熟度に合わせた教材選びを挙げる。予算は限られるため、無料の著作権フリーの教材を探すのに手間がかかるといい、「教材問題がネックとなって遠隔授業が始められない教室が多いと思う」と推測する。