奥日光では7日、雪上サイクリングを楽しむ新たなアクティビティー「奥日光スノーサイクリング」が始動した。主催する体験型観光事業者「NAOC(ナオック)」(鬼怒川温泉滝)が初導入。昨年12月末、コースの事前確認に同行させてもらった。
案内してくれたのは代表の増渕隆宏(ますぶちたかひろ)さん(50)とスタッフの吉田凜汰朗(よしだりんたろう)さん(21)。注意点を教えてもらった後、用意された電動アシスト付きマウンテンバイクに乗って、戦場ケ原付近から小田代原周辺まで片道約3キロを走った。
澄み渡る青空の下、増渕さんの先導でスタート。太さ約7センチの雪仕様タイヤを装着しているものの、不慣れな記者は恐る恐るペダルをこぎ進めた。雪上を滑っているような新感覚。初めはまっすぐ進めず、わだちのある場所とふかふかの新雪が30センチ積もった場所をぐねぐねと行ったり来たり。ようやく慣れてきたころ、目の前には雪化粧した小田代原の絶景が広がった。
道中、増渕さんは「これはクマが木を登った跡」「今聞こえるのはキツツキのドラミング(木をたたく音)」などとガイドしてくれた。雪の上に思い切り寝転がる遊びも体験。往復約2時間、電動のおかげで上り坂も息を切らすことなく、白銀の世界を全身で楽しめた。
スノーサイクリングを通じて「奥日光の冬の魅力をもっと知ってほしい」と話す増渕さん。「インバウンド(訪日外国人客)の方にも楽しんでもらえる」とアフターコロナも見据える。
3月下旬まで実施。18歳以上、2人以上の参加で予約が必要。参加費は1人8千円(ガイド料や自転車・グローブ・ヘルメットのレンタル料など含む)。詳しくはナオックホームページ。