第101回全国高校ラグビー大会

 第101回全国高校ラグビー大会最終日は8日午後2時5分から、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝を行い、初優勝を目指すBシードの国学院栃木が、4大会ぶり6度目の栄冠を狙うAシードの東海大大阪仰星(大阪第2)と対戦する。両校の花園での対戦は10大会ぶり2度目。前回は準々決勝で対戦し、東海大大阪仰星に敗れているだけに、国学院栃木フィフティーンは雪辱に燃えている。

 東海大大阪仰星は3大会連続21度目の出場で、優勝5回、準優勝2回の強豪。準々決勝では高校日本代表候補を10人も擁する東福岡(福岡)に42-22で快勝。今大会4試合で計168得点を奪っている攻撃力と、わずか29失点の堅守の両方を兼ね備えている。

 国学院栃木は第91回大会準々決勝で対戦し、12-24で敗北。昨年7月には7人制ラグビー全国大会決勝でも対戦し、日本一を阻まれた。同大会で涙をのんだフッカー吉田温広(よしだあつひろ)は「種目こそ違うが、リベンジのつもりで借りを返しにいく」と力強い。

 堅守が持ち味の両校だけに、ロースコアの展開も予想される。FW陣の平均体重も90キロ台後半で大差なく、セットプレーやモールなど接点の攻防が明暗を分けそうだ。

 国学院栃木フィフティーンは6日、降雪のため練習を行わずに体を休めた。吉岡肇(よしおかはじめ)監督は「今日は体力回復という意味で良かった。勝てない相手ではない。これから分析しラインアウトなど細かい部分を話し合っていきたい」と士気を高めていた。