常盤山部屋に入門する竹田(中央)。左は常盤山親方、右は貴景勝=宇都宮市上大曽町(本人提供)

 宇都宮市出身の有望株が角界に飛び込んだ。埼玉栄高3年竹田章一郎(たけだしょういちろう)が今月、常盤山部屋(東京都板橋区)に入門した。「小さい頃から憧れた世界。少し不安だがわくわくしている」。兄弟子になるのは、同校OBの大関・貴景勝。「お手本」と敬う背中を追いながら、関取を目指す。

 幼少期は空手、柔道も学んだ「三刀流」。小学3年から宇都宮市の陽南相撲道場に通った。相撲一本に絞った若草中では、3年時の全国選手権大会で団体、個人ともに3位と頭角を現した。

 埼玉栄高は、貴景勝や元大関豪栄道(ごうえいどう)といった多くの力士を輩出する名門。「プロになるなら、うちに来い」。同校を30年以上率いる山田道紀(やまだみちのり)監督からも強い勧誘を受け、門をたたいた。

 身長177センチ、体重125キロ。貴景勝と同じ突き押し相撲を得意とする。昨年1月、夏の全国高校総体(インターハイ)の代替大会「立川立飛・元日相撲」では個人準優勝した。

 昨年8月のインターハイ団体には大将で出場。ベスト8にこそ入ったが、優勝した鳥取城北(鳥取)に敗れ、日本一には届かず「悔しい経験ばかりだった」。高校3年間を経て、大相撲への挑戦心がさらに強まったという。

 常盤山部屋は10~20代前半の力士が多く、元小結・隆三杉の常盤山親方も「部屋にもすぐ慣れて、良い稽古ができるはず。センスも素質もあるので心配はない」と期待を寄せる。

 日本相撲協会によると、現役の本県出身力士は8人いるが、宇都宮市出身はゼロ。2017年春場所で初土俵に上がった東照錦(とうしょうにしき)が昨年3月に引退している。

 5日の新弟子検査に合格すれば、春場所の序ノ口番付を決める初場所の前相撲でデビューする。「たくさんの人に応援してもらっている。恩返しができるように努力していく」と成長を誓った。