【那須塩原】市出身の津軽三味線奏者棚瀬敬太(たなせけいた)さん(19)=洗足学園音楽大1年=はこのほど、古里で初となる単独コンサートを黒磯文化会館で開き、約500人が力強い演奏に聞き入った。
当初は昨年8月末の予定だったが、新型コロナウイルス禍の影響で延期していた。
コンサートは入場者数を定員の半分以下に抑えて開き、「津軽よされ節」「津軽じょんがら節」など10曲を演奏。途中には黒磯南高OGらでつくるダンスグループ「Yippee(イッピー)」の踊りに合わせ、吉田兄弟の曲「鼓動」を披露した。
棚瀬さんは今後の目標について「津軽三味線世界大会で優勝し、3連覇したい。技術を磨きながら多様なジャンルの方と共演し、和楽器の魅力を世界に発信したい」と意欲を示した。
小学2年で津軽三味線を始めた棚瀬さんは、黒羽高3年時、「津軽三味線津軽民謡全国大会inびわ湖」で3部門優勝の快挙を達成。昨年は同大会の唄付け指定曲部門で優勝し、日本一部門で3位に入った。