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吹雪の中、勇壮に矢を放つ弓道家ら=4日午前10時50分、日光市中宮祠

 栃木県日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠で4日、室町時代から続く新春の伝統行事「武射祭(むしゃさい)」が行われた。降りしきる雪の中、無病息災や厄難消除などを願い、神職らが「ヤー」という掛け声とともに勇壮に白羽の矢を放った。

 武射祭は男体山の神と赤城山(群馬県)の神が日光の山々を巡って争った際、男体山の神が弓の名人の加勢を得て勝利したという故事に由来する。

 参列者たちは社殿で祭典を執り行った後、境内にある上神橋(かみしんきょう)へ移動。最初に中麿輝美(なかまろてるみ)宮司が威勢よく声を発しながら赤城山の方角へ弓を引いた。その後、神職や市内外の弓道家約20人が2本ずつ矢を放った。

 集まった参拝者は、放たれた矢を縁起物として拾い、持ち帰った。中麿宮司は「国家の安泰や新型コロナウイルスの速やかな収束、地域社会の安寧などを祈念して矢を放った」と話した。