民謡民舞全国大会で優秀賞になった若林さん

 【宇都宮】佐野日大高2年の若林友希(わかばやしゆうき)さん(16)=西川田町=は、12月に都内で開かれた「民謡民舞全国大会」(日本民謡協会主催)の青年部で優秀賞を受賞した。11月には県芸術祭の民謡部門で最高賞の芸術祭賞も受賞。「今後も全国大会に挑戦したい」と抱負を語る。

 若林さんは、「伝統文化に取り組んでほしい」という両親の願いから、4歳で民謡を始めた。声が大きくて太いという素質もあり、小学生の頃から県内外の大会で入賞を重ねた。

 最近は新型コロナウイルス禍で出場機会が減っていたが、2021年3月の県大会で奨励賞となり、全国への出場権を手にした。

 全国大会で選んだ曲は、佐野に伝わる「越名舟唄」。舟唄は地域ごとに特徴があり、「栃木の民謡の良さを伝えるつもりで歌った」と若林さん。県内では民謡に取り組む同世代は少ないが、「全国は出場者のレベルが高く、学ぶことが多かった」と振り返った。

 今後は、同大会で各県優勝者が最高賞を競う内閣総理大臣賞争奪戦への出場などを目指している。