栃木県内で今年、太陽光発電所のケーブルなど銅製品を中心にした金属の盗難被害が多発していることが29日までに、県警への取材で分かった。11月末時点で628件が発生し、既に昨年1年間376件の1.7倍。背景に新型コロナウイルスの影響による銅の世界的な需給逼迫(ひっぱく)、価格高騰があり、犯行は転売目的とみられる。県警は、設置場所の定期巡回などを呼び掛け、注意喚起している。
県警によると、今年11月末までの被害は、太陽光発電所の銅線が昨年1年間の1.6倍の412件。工事現場など発電所以外の銅線が1.3倍の107件で続き、ゼロだった橋名板は33件発生した。