久しぶりに会う孫たちへのお年玉を準備する加藤さん=28日午前、宇都宮市東刑部町

 新型コロナウイルス禍で迎える2度目の年末年始。感染状況が下火となり、県外に住む子や孫とコロナ禍になって初めて会う高齢者や、久しぶりに県外の実家へ帰省する家族がいる。ある高齢者は「孫たちに会えるのが楽しみ」とお年玉などの準備をせっせと進める。一方で、変異株「オミクロン株」の市中感染が各地で確認されており、人々は感染拡大への不安を抱えながらの年の瀬となる。

 「どれにしようかね」

 28日午前、宇都宮市東刑部町。加藤昌子(かとうまさこ)さん(79)は自宅居間で孫、ひ孫へのお年玉を入れるぽち袋をうれしそうに選んだ。「今年のお年玉は郵送で送った。今回は直接渡せる」

 この年末年始は県外で暮らす娘や孫、ひ孫がコロナ禍になってから初めて帰省してくる。以前、娘たちはお盆や年末年始など年3回は必ず加藤さんの元へ帰省していたが、会えない状態が長く続いていた。普段から電話などはするが「直接会えるのが一番」と声を弾ませる。けんちん汁を作り、娘たちが使う布団を干し、迎える準備を進める。

 ただ、オミクロン株をはじめ感染拡大への不安もある。「うつるとお互いに大変だから、途中寄り道しないでまっすぐ来てねと娘たちには伝えた」という。

 「今回は心置きなく帰省できた。久しぶりに母親の料理を食べられて懐かしい気持ち」と話すのは、小山市内で1人暮らしをする白鴎大4年男子学生(22)。1週間ほど前から宮城県内の実家に帰省している。除菌シートを携帯するなど感染対策に気を配りながら新幹線で移動した。「こっちの友達とも会えて、楽しい」と地元で過ごす時間を楽しんでいる。

 さくら市、主婦宮澤美萌(みやざわみほ)さん(36)は夫の実家がある愛知県へ年始に行く予定だ。「義理の両親はテレビ電話をするたびに(感染が)落ち着いたら遊びにおいでと言ってくれていた」。3歳の長男の顔を直接見せられることにうれしさを感じている。

 一方、自身の実家がある鹿児島県へはなかなか帰れずにいる。「鹿児島はもう少し(感染が)落ち着いてからかな」と話した。